日銀の仕組み

日本の中央銀行である日銀のことについて

日銀当座預金40兆円、マイナス金利に

金融機関が日銀に預ける当座預金のうち、マイナス金利が適用される残高が増えているのだそうで、さらに日銀の国債購入が膨らみ、直近の適用残高は初めて40兆円を超えたのだとか。




新型コロナウイルス禍に対応した資金繰り支援の影響もあり、あふれたマネーが行き場を失っており、個人や企業への貸し出しができないゆうちょ銀行などの負担が長期化すれば、預貯金者へのコスト転嫁が進む可能性もあるようです。


日銀によれば、4月16日から5月15日のマイナス金利の適用残高は40.2兆円と過去最高になり、日銀がマイナス金利を導入した2016年2月からみるとほぼ倍増しているようです。


金融機関が日銀に預ける当座預金は


  1. プラス0.1%の金利が付く基礎残高
  2. ゼロ金利残高
  3. マイナス0.1%の金利が付く政策金利残高

3階層に分かれていて、日銀が国債を購入すると、金融機関の日銀当座預金に資金が振り込まれ日銀当座預金全体の残高が増え、①、②で吸収しきれなかった分がマイナス金利の適用を受けることになっています。


日銀は長期金利を抑え込むため、10年物国債を0.25%の利回りで無制限に買う指し値オペ(公開市場操作)をたびたび実施しており、その結果、4月の国債購入額は9.1兆円に達し、直近のピークだった18年7月(8.8兆円)を超えています。