日銀の仕組み

日本の中央銀行である日銀のことについて

個人保有の金融資産2043兆円

個人が保有する預金や株式などの金融資産は、今年3月末の時点で2043兆円となり、過去最高を更新し、株価が上昇したことなどが主な要因と考えれています。



日銀が3か月ごとに公表する「資金循環統計」によれば、今年3月末の時点で個人が保有する預金や株式、保険などの金融資産は、去年の同じ時期よりも1.1%増加して2043兆円となっているようで、2000兆円を超えるのは6期連続で、過去最高を更新。


全体の半分以上を占める「現金・預金」は、1.7%増加して1107兆円となり、株価の値上がりを受けて、「株式など」が226兆円と、2.7%増えています。


株価の上昇傾向は、今年3月末以降も続いていて、日銀は今後、それらを背景に金融資産を押し上げる可能性もあるとする一方、大規模な金融緩和策を続ける中、日銀が保有する国債の残高は政府が短期の資金繰りのために発行する国庫短期証券を除いて、今年3月末の時点で576兆円となり、発行残高全体に占める割合は53.34%となりました。


日銀が保有する国債の割合は、去年9月末の時点で50%を超え、国債の半分以上を日銀が保有する形が続いています。